5回の大量絶滅
地球の歴史では、多くの種が地質の時間で見ると短いあいだに消える「大量絶滅」が何度も起きました。動物が増えたカンブリア紀より後では、特に規模の大きな5回がよく知られています。
大量絶滅とは
種が絶滅すること自体は、いつの時代にも起きています。ふだんの絶滅とは違い、世界中の多くの種が、短いあいだにまとめて消えるのが大量絶滅です。大量絶滅のあとには、生き残った系統が空いた場所に広がり、新しい姿へ分かれていきました。大量絶滅は、生命の歴史の流れを大きく変える出来事でもあったのです。
1. オルドビス紀末(約4.45億年前)
当時、生き物の多くは海で暮らしていました。南極の近くにあった大陸に氷河が広がり、海の水位が下がって、浅い海が大きく失われたことが関係していると考えられています。海の生き物の多くの種が消えました。
2. デボン紀後期(約3.72億年前)
海の生き物を中心に、長い期間にわたって絶滅が重なりました。浅い海のサンゴ礁などが大きな打撃を受けています。海の酸素が足りなくなったことなど、原因はいくつか考えられていて、まだはっきりしていません。
3. ペルム紀末(約2.52億年前)
史上最大の大量絶滅です。海の生き物の種の8割以上が消えたと見積もられています(見積もりには幅があります)。陸の生き物も大きな打撃を受けました。今のシベリアで起きた、とても大規模な火山活動が関係していると考えられています。大量の二酸化炭素などが出て地球が温暖化し、海の酸素不足などが重なったという説があります。
4. 三畳紀末(約2.01億年前)
ひとつの大きな大陸が分かれはじめ、大西洋ができはじめたころに起きた、大規模な火山活動が関係していると考えられています。この大量絶滅のあと、恐竜が大きく栄えるようになりました。
5. 白亜紀末(約6600万年前)
メキシコのユカタン半島に、直径10kmほどの小惑星が落ちたと考えられています。衝突でまき上がったちりが空を覆い、日の光が届かなくなって、植物が育たなくなりました。鳥以外の恐竜はこのときに絶滅し、陸と海の種の約4分の3が消えたと見積もられています。
生き残った小さな哺乳類は、恐竜のいなくなった世界で大きく広がっていきました(恐竜の時代から人類まで)。
どんな系統が生き残ったのか
大量絶滅を生き延びた系統には、いくつかの傾向があると考えられています。広い範囲に散らばって暮らしていたもの、さまざまな環境に耐えられるもの、体が小さく少ない食べ物でも生きられるものなどです。ただし、運に左右された面も大きく、強そうに見える系統が消えて、目立たない系統が生き残ることもありました。
ゲームでは
5回の大量絶滅は、どれも決まった時期に来る大事件です。ただし時期は、遊ぶたびに数百万年ほどずれます。オルドビス紀末とデボン紀後期は海の系統に、ペルム紀末と三畳紀末はすべての系統に、白亜紀末の隕石衝突は大型の陸の動物に、特に大きな打撃を与えます。白亜紀末の衝突のあとには「隕石の冬」という決断が来ます。
被害を小さくするのは、系統の中に枝分かれした種の多さ、つまり多様性です。一部の枝が消えても、ほかの枝が残る見込みが上がります。新しい姿に進化した直後は数が少ないので、大量絶滅の直前の進化は危険です。
年代と割合は推定値で、研究によって幅があります。原因についても議論が続いています。