カンブリア爆発
約5.39億年前から、今いる動物の主なグループの多くが、地質の時間で見ると短いあいだに次々と現れました。この出来事を「カンブリア爆発」とよびます。食べる側と食べられる側の争いも、このころに本格的に始まりました。
その前の海
カンブリア紀の少し前、約5.7億年前の海には、エディアカラ生物群とよばれる生き物がいました。葉っぱやふとんのような形をした、やわらかい体の生き物で、はっきりした口やあし、かたい殻を持つものは目立ちません。動物の祖先にあたるものもいたと考えられていますが、今のどのなかまに近いのか、よく分からないものも多くいます。
一気に現れた動物たち
カンブリア紀に入ると、海の様子は大きく変わります。かたい殻やとげ、あし、目を持った動物が次々に現れました。節足動物の代表である三葉虫は、カンブリア紀の海で栄えた動物としてよく知られています。今いる動物の主なグループの多くは、このころまでに姿を見せています。
この時代の動物は、やわらかい部分まで残った化石から、くわしく分かっています。
- 中国の澄江(チェンジャン):約5.18億年前の地層。たくさんの種類の動物が、やわらかい体のまま化石になっています。
- カナダのバージェス頁岩(けつがん):約5.08億年前の地層。目が5つあるオパビニアなど、今の動物とはかけ離れた姿の生き物も見つかっています。
天敵の登場
カンブリア紀の海には、アノマロカリスのような大きな捕食者がいました。頭の前に2本のとげのある腕を持ち、ほかの動物を捕まえて食べていたと考えられています。
食べる側が現れると、食べられる側は身を守る工夫を重ねます。かたい殻やとげを持つもの、すばやく泳ぐもの、泥にもぐって隠れるもの。こうして、食べる側と食べられる側の争いが、動物の体を多様にしていったと考えられています。
何がきっかけだったのか
カンブリア爆発のきっかけには、いくつかの説があります。ひとつだけが原因というより、いくつかが重なったと考える研究者も多くいます。
- 酸素の増加:約8億年前から5.4億年前にかけて海の酸素が増え、大きな体の動物が暮らせるようになった。
- 目の登場:目を持つ動物が現れたことで、見つける側と隠れる側の争いが始まり、体の多様化が進んだ、という説があります。
- 体をつくる仕組み:体の形をつくる遺伝子の仕組みが整い、さまざまな体の形を生み出せるようになった、という考え方もあります。
背骨を持つ動物の始まり
わたしたち人間につながる背骨のある動物も、このころに現れました。最古級の魚のなかまは、約5.2億年前の中国の地層から見つかっています。まだあごはありませんでした。あごを持つ魚は約4.4億年前ごろに現れ、やがて海の主役になりました。
ゲームでは
天敵は、約5.4億年前のカンブリア爆発から現れます。それまで効き目の小さかった進化の方向「身を守る」が、ここから大きく効くようになります。このころから「カンブリア爆発」「捕食者が来た」などの決断が来て、魚になると「あごを手に入れる」も来ます。
動物から先は、脊索動物、魚類へと進む本線と、節足動物から昆虫へと進むわき道に分かれます。海の酸素が足りないと、動物へは進めません。
年代は推定値で、研究によって幅があります。